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新年を慶ぶ縁起物! 部屋香の魅力をご紹介

自宅の玄関を開けた時、自分の部屋に入った時、お気に入りの香りがふわっと香ってきたら嬉しいですよね。

ですが、「強すぎる香りが苦手…」「ペットや家族の健康のために、あまり人工的な成分を取り入れたくない」などの理由で、芳香剤を避けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなあなたにおすすめなのが、部屋香(訶梨勒・かりろく)です。

訶梨勒は、茶道の世界で新年や慶事の際に縁起物として飾られていたお香の一種で、部屋に飾って香りを楽しむ他に、魔除けや病除けの飾りとして使用されていました。

しかし、住宅の構造やインテリアの変化もあり、近年では伝統的吊り下げ型よりも巾着型の部屋香の人気が高くなっています。

今回は、1年を通して香りを楽しみながら、悪しき気から身を守ってくれる部屋香についてご紹介していきます。

部屋香(訶梨勒)にはどのような歴史がある?

部屋香(訶梨勒)の発祥の時代は不明ですが、他のお香と同じようにインドで誕生しました。
日本へは仏教と共に奈良時代に伝わりましたが、平安時代〜鎌倉時代は貴族の間で薫物合わせが流行したことで煉香が主流に。
その後、時代の変化と共にお香の種類も変化し、訶梨勒は武士の生活に取り入れられるようになりました。

また、茶の湯は平安時代には伝来していましたが、現在の茶の湯の元祖は室町時代に成立したと言われています。
その昔、中国から伝来した飾り物で茶室を飾っていたことから、現在でも伝統的な吊り下げ形の訶梨勒が使用されているのは、その名残があるからのようです。

部屋香に期待される効果は?

お香には、香りを楽しむ以外にも、防虫効果や厄除けの効果を持つお香がありますが、部屋香にはどのような効果があるのかご紹介します。

魔除け・病除け


伝統的な訶梨勒の中には、諸病を治す力があると伝えられる訶子の実が含まれていたので、部屋香には魔除けや病除けの効果があると言われています。

ブッダが天に召された時、天国にいるブッダの母から地上のブッダへ訶梨勒が投げられました。
しかし、その訶梨勒は木に引っかかってしまい、ブッダの手元まで届かなったため、ブッダは天に召されたという一説があります。

この話には諸説ありますが、インドでは訶梨勒には病除けの効果が信じられていたことがわかりますね。

香りを楽しむ

部屋香は、芳香剤の代わりとして使用するのもおすすめです。

1年間通して使用するため、通常の匂ひ袋よりも原料が多く使われているので、リビングや個室など広い場所でも香りが広がるのが特徴です。

香りは五感の中でも直接脳に働きかけ、ストレス解消や癒やし、集中力・記憶力アップなどの効果があるので、部屋ごとに香りを変えて楽しむのもいいですね。

部屋香も自然の素材で作られているため、香りに敏感なペットがいるご家庭や健康を気にする方にもおすすめです。


部屋香に使用されるお香の原料は?

お香原料

部屋香に使われるお香の原料ですが、古典の香の世界では三種の神器である「白檀・丁子・竜脳」を取り入れられることが多いです。

中でも、白檀はリラックス効果があるので、リビングや寝室へ。かっこうはスッキリとした香りが特徴なので、オン/オフのスイッチを入れ替える玄関へと原料を使い分けるのも素敵ですね。


また、葵萌では香りを持続させるため、部屋香の原料の量を増やす以外にアロマオイルを組み合わせたりすることもできます。

こちらの種類は一例なので、他の原料にも興味がある、自分好みの香りを作りたいという方は、ぜひお問い合わせください。

部屋香を置くのにおすすめの場所は?

家や会社の玄関に

部屋香を置くのにおすすめの場所は、玄関周りです。

風水の世界では、玄関は「気」を招き入れる神聖な場所であり、悪い気を払い落とす厄落としの場所でもあります。

玄関は家に入って最初に通る場所なので、リビングに入る前に玄関で悪い気を落とすために、部屋香を置くのもいいですね。

また、赤くて丸いものを置くと、家主の仕事運が上がると言われているので、よろしければ取り入れてみてください。

個人のお部屋に

家族と香りの好みが違う場合、各部屋で香りを変えるのもおすすめです。

お香は、原料が混ざり合うことで新たな香りを生み出します。
香り同士がぶつからないので、寝室は安眠効果が高い原料を調合する、玄関は消臭効果が高い原料を調合するなど、使用する場所によっても変えるのも素敵です。

しかし、部屋の面積や置く場所によっては、通常の量だと強く香り過ぎてしまうこともあるので、気になる方はお気軽にご相談ください。

リビングや和室に


お香は和のイメージが強いので、和室に置かれる方も多いと思いますが、家族が集まるリビングに置くのもおすすめです。

部屋香は、火を使わずに常温で香る特性があるので、小さいお子様がいる家庭やペットがいる家庭でも安心して使うことができますね。

最近では、年齢や性別を問わずお香に興味を持つ方が増えているので、部屋香をきっかけにご夫婦や家族で同じ趣味を共有してはいかがでしょうか?

まとめ

お香は、男性向けの香りや女性向けの香りなど、様々な香りを作ることができることが大きな魅力です。
また、部屋香の中身のみを毎年交換して香りを重ね、自分だけの香りを作っていく楽しみ方もあります。

葵萌では、香りを楽しむシリーズとして講座なども行っておりますので、自分だけの香りを作ってみたいという方は、体験してみてくださいね。